教養担当教員が担当する教養演習(1年次前期)と、専門担当教員が担当する専門基礎演習(1年次後期)、専門演習(2年次通期)があります。
ゼミを担当する教員は以下の通りです。
本ゼミは、1年次後期に行うコース選択への橋渡しとなる重要な演習授業です。大学での学修に必要なアカデミックスキル(文章読解、文章作成、ディスカッション、プレゼンなど)のトレーニングと「研究計画書」作成のプロセスを通して、自分に合った専門分野を見つけていきます。また、卒業後の進路選択(就職または4年制大学への編入など)にもつながっていくように、自ら「考え・行動する」力を育成します。
その際に以下の3つのことを大切に考えています。①自分の中から言葉を掬い取ってくること(納得感のある言葉で語る)、②社会で起きていることに目を向け、自分との接点を意識すること(自分と社会を結ぶアンテナを張る)、③問題を考えていく際の論理的な梯子を適切につみあげていくこと(問題の切り分けと、考える道筋を明らかにする)です。これらのことを大切にしながら、研究計画が立てられるよう、時には詩を書き、時にはゲームをし、時にはクラス内で深く話し合うということをやっていきます。
この基礎専門では、経済史、歴史学、社会学会の各視点から社会現象を分析し、そこに法則性を発見し、それを表記することを目的とする。そのため、この専門基礎演習では以下のことを実施できるよう指導していく。
なお、演習の運営方法は学生自ら決定してもらう。
専門基礎演習の流れを受けて、より専門的、本格的に自らの興味事項を分析し、レポートを書くための指導をおこなう。このため以下の事項を実施する。
学生の進路方針を勘案して、卒業レポートのあり方を考慮する。
担当科目:経済史、戦後日本経済の歩み、経済学入門
研究事項:戦前日本の金融史、経済社会学
趣味 :将棋、プラモ、ラジコン、天体観察、御神酒
当専門基礎ゼミでは、岩波文庫になっているような、社会科学または人文科学の古典的著作を、毎回全員が読書ノートをつくり、それにもとづいて内容の議論をおこないます。古典的な著作は、これまで多くの人々に読まれ続けてきたものであり、人類の共有の知識ともなっているものです。したがってこうしたものを学生時代にじっくりと読むことは、社会に出たときに必要な教養を身につけることでもあり、学生の勉学において最も求められるものです。また、一冊の本を精読し、自分なりのやり方でしっかり理解することは、その後なにかを思考する際に重要な軸を提供してくれます。
これまでゼミで取り上げた主な本は、ホッブズの『リヴァイアサン』、ルソーの『社会契約論』、カントの『永久平和のために』、J.S.ミルの『自由論』、アリストテレスの『ニコマコス倫理学』などです。
一年生のゼミでは、すべての授業を通じて、輪読を続けますが、それと同時に、輪読している本となんらかの関わりのある自分自身の研究テーマを見つけてもらい、最後に簡単なエッセイを書いてもらいます。
一年生の基礎演習と同様のやり方で輪読をすすめます。また、それと並行して、各自の研究テーマをより深く掘りさげ、独自の研究論文を一年間かけて作っていってもらいます。
氏名:伊藤誠一郎(伊藤誠一郎)
専門:経済思想史(17・18世紀イングランドの経済思想史)
このゼミでは、経済に関する基本的な知識を学ぶことと、最終的に各自の関心に沿って簡単なレポートを作成することを目標としている。具体的には、経済に関する文献を読んで要約し、レジュメを作成する能力と、いくつかの文献を参考にしながらレポートを作成する能力を身につけることを目的としている。文献の輪読(1回)と自分のテーマでの報告(2回)と討論を行い、最終的にレポートを作成する。報告は各回、4,5人ずつ行う。また、その他、レジュメの作り方、テーマの選び方、文献の調べ方などについて時間を設け、検討を行っている。
このゼミでは、マクロ経済及び経済政策に関する基本的な知識を学ぶことと、最終的に各自の関心に沿って卒業レポートを作成することを目標としている。具体的には、マクロ経済に関する文献を読んで要約し、レジュメを作成する能力と、いくつかの文献を参考にしながらレポートを作成する能力を身につけることを目的としている。
前期はケインズの短い論文やパンフレット等の経済政策に関わる文献を読んで要約し、レジュメを作成し、報告と討論を行う輪読形式で行っている(各回4、5人ずつ)。後期は、広く経済に関して、各自の関心に沿ったテーマでレジュメを作成し、報告と討論を行う。最終的に、ある程度の分量のゼミ・レポートを作成することを目標としている。また、その他、レジュメの作り方、テーマの選び方、文献の調べ方などについて時間を設け、検討を行っている。
テーマ一覧:バブル経済、高度成長期の日本経済、インフレーション、世界恐慌、日本の所得再分配政策、格差社会、投資ファンド、サブプライムローン問題、株式市場、金融政策、マネーロンダリング、不良債権問題、円高、国債、消費税、日本の税制、地方財政と分権化、日本の人口移動、少子化、石油危機、石油価格、行動ゲーム理論、携帯電話の市場、年金、非正規雇用、過労死、過労自殺、貧困と社会保障、スウェーデンの社会扶助、TPP、中国経済、中小企業、排出量取引、廃棄物問題、地球温暖化問題、原子力発電とエネルギー政策、消費行動の社会心理学、地域格差、スポーツによる地域活性化、地域コーディネーター、観光経済学、日本の農業の再生、食糧自給率、生活協同組合、風評被害、領土問題など。
個別指導は、前期にテーマの選択、扱う予定の文献について行い、後期はゼミレポートの草稿が出来た段階でどのように修正すべきか、という点について行っている。
氏名:内藤敦之(ないとう あつし)
専門:経済理論、経済思想史
本ゼミでは、財政学・地方財政論・公共政策に関する基礎的な知識、考え方を学び、最終的に各自の社会・経済に対する問題意識にもとづいて小レポートを作成することを目標とする。基礎演習はおおむね以下の要領で進行していく。
前半は財政学に関する基礎的な文献を輪読し、その際レジュメ(要約)を作成する能力、論点を提示する能力、論理的に議論をする能力を身につける。輪読は4~5人ずつ行う(ゼミ生の人数による)。また同時進行で、小レポート作成のためのテーマの探し方、参考文献の調べ方に関しての指導を行う。
後半以降ではゼミにおいて自分のテーマでの報告と討論を行い、小レポート作成へ向けた準備を進めていく。各自の興味関心のあるテーマについて、文献を読み込むことで理解を深め、意見をまとめ、課題である小レポート作成を行う。
基礎演習では参加することで得られる学びとして、以下の2点が目標となる。
本ゼミは、中央政府・地方自治体が人々から税を徴収し、あるいは公債を発行し財源を確保して、それをもとに公共サービスを提供することを通して、社会がどのように形成されているのかを考察できるようになることを目標としている。またそこから得た知識をもとにして卒業レポートを作成する課程になっている。
まず、財政に関するさまざまな文献を輪読し、財政学的な考え方を理解する。具体的には数名のグループをつくり、レジュメを作成し、報告とディスカッションをグループワークで行い身につける。その際は適宜、教員が提供する文献だけではなく、新聞や雑誌の記事を学生が探し出し、レジュメを作成しそこから疑問点や論点を提示したり、必要に応じてドキュメンタリーなどの映像資料を用いて議論を行う。
その後は各人の興味関心にもとづき、各自がテーマを設定し卒業レポートの個人報告を行い、ゼミで議論をすることをとおして最終的に卒業レポートを作成していくことになる。卒業レポートに関してはゼミを含め、個別に教員が指導する。
各学生の課題設定の方法や、レポート作成の進捗などについては、個別またはゼミにて指導する。
氏名:山口 隆太郎 (やまぐち りゅうたろう)
専門:財政学、地方財政論
趣味:パティスリー巡り、ジョギング、筋トレ
当専門基礎ゼミのテーマは、「中国経済入門」である。日中関係は、「政冷経熱」と言われている。政治・外交面では、日中関係は微妙な局面に直面する場面が度々見られるが、経済面においては、経済のグローバル化の深化に伴い、日本と中国も相互補完的な関係をより一層深めている。そうした中、民間レベルでの様々な分野での日中交流が盛んに行われている。近年、大月市に訪ねてくる中国人観光客も年々に増えている様子である。こうした中、中国の経済事情を知ることは、経済的教養としてだけではなく、将来の進学や就職、地域貢献にも繋がる。当専門ゼミでは、中国の中小企業金融を中心に、中国経済の構造、最近の時事問題、そして中国と日本、中国と世界経済との関連について、検討する。
ゼミ内容は主に以下の3つがある。
上記の訓練などに基づいて、ゼミの第7、8回目の頃に、今後の卒論テーマを決めることが望ましい。ただし、卒論のテーマは必ずしも中国関連の内容に限定する必要はない。
当専門ゼミの前半は中国経済も含め、東南アジア経済を中心に勉強する。日本は中国とのつながりはもちろんであるが、2000年代以降、中国の地価、物価、人件費高騰を背景に、東南アジア経済と関連して、人々の暮らしは急激に変化してきた。近年、中国を含め、東南アジアで就職し、生活し始める日本人も増えた。私たちの住むアジアの変化の特徴とその背景を理解することは、私たちの今と将来を考えるうえで、ことのほか重要である。ゼミの後半では、主に卒論の発表と指導を行う。具体的な活動内容は下記を予定している。
本ゼミの後半では、卒業論文に向けての指導とゼミ報告を行う。1年目で学習した基礎知識や要約の方法、文書化力などを土台に、2年目のゼミの初めに、全員卒論テーマを最終決定する。卒論のテーマと内容について、各自自由に設定でき、特にコース選択に縛られない。
卒業レポートのテーマ例(2016-2022年度実績より)
氏名:范 立君(はん りっくん)
専門:中国経済論、マルクス経済学、金融論
趣味:読書、ダンス、書道、旅行
一言:行万里路、読万巻書(万里の道を旅し、万巻の本を読む)
基本的には教員の専門領域・指導可能な専門領域内でのアカデミックスキルの習得を目的とする。具体的には、シラバスのとおり。到達目標は、専門文献収集、解読、簡単な内容プレゼンの3点が可能となること。その3点の基礎学力習得に徹する。
当専門ゼミのテーマは「よく生きること(welfare)」とは何かを考えることです。
政策研究に重点を置いているので、「よく生きられない」こととはなにか?それをどう政策的に見ていくのが好ましいのかを考えます。そしてこのテーマを哲学的、歴史的に考えること、また社会関係や、家族関係、労働の視点から考えることも重視します。
従って、本演習では、必ずしも社会保障制度ということにとどまらず、貧困や格差、移民問題、ワークライフバランス、さらには社会史や労働史、思想史研究なども重要なテーマと位置付ける。具体的な演習内容は、専門的な資料の検索と入手、読書ノートの作成と当該資料の的確な読解、さらに読解した内容の発表と討議が可能になるよう繰り返しトレーニングを行う。
担当可能なテーマ:国際社会(文化)、現代社会(文化)、福祉、介護、就労、家族、高齢者、女性等の領域
到達目標は以下の4点。(1)専門的な研究・学習課題を明確に設定できるようになる。(2)専門書を読解できるようになる。(3)その内容を適切に発表し、質疑応答ができるようになる。(4)簡易的な卒業レポートを作成できるようになる。
氏名:宮崎理枝
趣味:音楽鑑賞、散歩、ネットサーフィン、早起き(冬季を除く)
専門:社会政策、ヨーロッパ地域研究
2011年3月11日の東日本大震災をきっかけとして、福島第1原発から大量の放射能が外界に放出された。私たち世代が、今後向き合わなければならない深刻な公害事件となった。被害者の救済・環境再生はもちろんの事、地球温暖化問題を含めた日本のエネルギー政策、再生エネルギーの普及を通じた農山村の振興といった地域開発のあり方までもが、改めて問われている。
このゼミでは、福島第1原発事故を通して、いま社会科学に何が問われているのかを、参加者と共に考えていく。そのうえで、公害・環境問題を考えるうえでの批判的視座を養う。
さしあたり、大島堅一著『原発のコスト』(2011年,岩波新書)を輪読する。その後は参加者の関心に応じて、論文・新書などを輪読する。
ゼミの到達目標は2つある。(1)環境問題に対する幅広い知見を習得すること、(2)演習が終わっても、「自分が知りたいことを知る」ことができるようになること、である。そのためにも、知的好奇心と論理力をがんばって鍛錬してほしい。ゼミ参加者は必ず発言すること。ゼミでの発言が出来ない人の参加は、基本的に認めない。
演習あるいはゼミほど、論理力と知的好奇心を鍛える場所はない。自身による報告や相互議論を通じて、研究の醍醐味を味わって欲しいと考えている。
ゼミの活動は、卒業レポート作成に向けての参加者による個人研究が主となる。参加者は最低限半期に2度の報告をすること。また参加者全てが、毎回のゼミで必ず1つは発言すること。文献・資料収集、要約、論点の抽出といった一連の作業を通じて、各人がテーマを深めていく。
本ゼミは、報告や議論の時間をしっかりとるため、ゼミの時間を延長したりサブゼミをしたりする場合がある。履修面接時にも確認するが、こういったことに対応できる人に参加してほしい。また、参加者の希望に応じて、環境問題の現場での調査「フィールドワーク」を行う。
ゼミの到達目標は2つある。(1)環境問題に対する幅広い知見を習得すること、(2)演習が終わっても、「自分が知りたいことを知る」ことができるようになること、である。そのためにも、日々演習を通して、知的好奇心と論理力をがんばって鍛錬してほしい。
氏名:佐藤克春(さとうかつはる)
専門:環境経済論・環境政策論
文系でも理系でも,勉学は目的を持って行われるものである。その目的が研究であれ資格試験合格であれ自己啓発や楽しみであれ,目的を明確に設定することが不可欠であるが,肝心の「目的の設定の仕方」を学ぶ機会は少なく,その学び方も必ずしも確立されているわけではない。
本演習では「アカデミックな目的の設定と達成のプロセス」に焦点をあてて,どのように目的を設定すればよいのか,またその目的を達成するためにはどのようにしたら良いのか,という大学生にとって重要な課題について,先人の様々な知恵に学び,自らのこれからの学びに「目的達成」を据えて取り組むことの意義を見いだせるようになりたい。演習という集団学習の場ならではの意見交換や議論を通じて,「学び方の学び」を身につけたい。
私たちが生活する地域は多種多様な問題を抱えている。高い相対的貧困率や地域間格差の問題,児童虐待や待機児童等の問題,大気・水質・騒音などの生活環境悪化の問題,地域産業の空洞化や農林業・地場産業の衰退による地域経済の疲弊,来るべき大災害への備えの不十分さと自治体財政ひっ迫,希薄化するコミュニティのつながり等々,数え上げればきりがない。地域とは,私達の暮らし(生活)と仕事(産業)が出会う場であり,双方の歪みが関係しあって,社会的に良くない影響を及ぼすことが「地域問題」の基本的な理解である。
本演習では,地域に生じている様々な課題(地域問題)の中から,自分が興味のある分野を見つけ出し,それを社会科学的に掘り下げていく力を養う。そのために,課題設定の仕方とともに基礎的な調査分析手法を学習し,自分の選んだテーマをより深く知るためのスキルも身に付ける。なお,夏休み期間にゼミ合宿やアクティビティを予定している。
ゼミでの学習を踏まえて設定した個々の研究テーマに応じて,個別またゼミの場にて指導対応する。
卒業レポートのテーマ例
氏名:槇平 龍宏(まきだいら たつひろ)
専門:地域経済論,農業経済学
趣味:競泳(OWS含む),船釣り
一言:短大2年間で「自分を変えたい!」という積極性を持つ者の参集に期待します。「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」(ウィリアム・ジェームズ)
本演習は、主に政治学、行政学、地方自治の観点から、卒業レポート作成に向けた準備段階として、位置づけて講義を行っていきます。方法としては、
以上のプロセスを政治学や地方自治に関する資料を用いながら、基本的な理論を身につけることを目的とします。これらのプロセスを経て、2年次以降のレポートの執筆という実践へ向かうものとします。
方法としては、グループワーク、ディスカッションなどを中心に、相手に自分の考えを伝える方法を身につけ、さらにはそれぞれの異なる意見を聞き、理解し合うことの大切さを身につけてもらう。
本演習では、
以上の結実が卒業レポートであると位置づけます。そのために1年生までの知識を生かし、特に地方自治の観点から地域の問題を自ら捉えることから出発し、自分の考えや意見を伝え、また理解してもらうための客観的資料を自ら探し、レポートを執筆していくというプロセスを重視します。本演習担当教員はそのためのサポート役に徹していきたいです。研究は決して一人で行うものではありません。教員や仲間とともに討議を通じて、問題点を指摘し、考えを互いに理解し合い、高め合うものであると考えます。担当教員とはもちろんのことゼミの仲間とも積極的なコミュニケーションをはかるという協調性も是非養っていただきたいです。教員の指示を待つのではなく、主体的かつ自主的に学ぶ姿勢をもって、研究に臨む姿勢を求めます。
ゼミ活動だけでなく、個別指導をとおして、卒業レポート完成を目指します。
氏名:山岸 絵美理(やまぎし えみり)
専門:地方自治論・行政学・政治学
一言:卒業生がまだ取り組んでいない新しいテーマに挑んでほしいです!
経営学の入門書や論文などを丁寧に読み、報告と議論とを重ねることによって重要な経営学の理論を学びます。事例研究は必要な部分に限定し、理論の探求を第一に考えます。また、社会における経営学の役割を常に意識し、就職活動や将来の仕事に役立つ物の見方を養います。
班単位での輪読を中心に、時間をかけて深く考える訓練を継続します。また、ゼミ生全員で検討する内容に加えて個人研究を進めてその報告を行い、レポートを作成します。
本基礎演習では次の3点を目標に活動します。
経営学の基礎を確認したうえで経営戦略と組織づくりについて、やや発展的な理論の枠組みを研究します。時にはかなり抽象度の高い理論を取り上げ、その本質がどこにあるのかを思索する時間を設けます。そのために専門書や論文などをテキストに選び、班単位での報告および議論を重ねます。
さらに、各自が決めた経営学分野のテーマに沿って個人研究を進めます。その際には二次情報に頼った事例研究ではなく、理論的な側面を重視したレポートの作成を求めます。
本演習では次の3点を目標に活動します。
本格的な経営学の理論を学んでいるとゼミ生の問題意識が高まってきます。そこで、演習内で検討した内容を生かす形で、各自がもっとも関心のあるテーマを決めて研究を進めます。個別指導を行って卒業レポートの完成へと導きますが、指導にあたってはゼミ生の主体性を重視します。
【卒業レポートのテーマ例(2023年度実績より)】
氏名:上笹恵(かみささ けい)
専門:経営組織論、経営戦略論
一言:企業経営の本質について深く考えましょう。
当専門基礎ゼミのテーマは、「問題解決力と企業分析」です。具体的な事例企業を前にして、学んだ経営知識を駆使し解決策を導き出す訓練を行います(=ケーススタディ)。これを企業分析レポートにまとめ、2年次で作成する卒業レポートの準備とします。具体的には、次の目標設定のものゼミ活動を進めていきます。
ケーススタディで扱う企業や経営課題は、私たちの身近で興味を示すようなテーマを予定。わかりやすいケースで考え、楽しく議論していくことで、思考を深める工夫をします。
当専門ゼミのテーマは「創造力」の発揮です。そのために、「卒業レポート」作成のフォローアップと、経営学の実践的習得を目的とした「新規事業プロジェクト」の2つのことを並走して行います。第1の卒業レポートについては、ゼミ生同士の学習会、意見交換、討議、発表等を行い、各人が研究するテーマの思考を深めます。そこに教員による経営学に基づく個別指導を組み入れながら、卒業レポートの完成へと導いていきます。
第2の新事業プロジェクトは、教員が設定した協働テーマについて、具体的な商品や企画書、事業プラン等をグループで完成させます。2024年度の協働テーマは下記です。
【協働テーマ(2024年度)】つきたん苺コンテナ・プロジェクト
これらプロジェクト活動には、授業で習得した経営理論のみならず、コミュニケーションやリーダーシップが求められ、これら知識や能力を具体的な問題解決につなげる創造力を養います。
以上のことをもって、次の目標設定のものゼミ活動を進めていきます。
【ゼミ目標】
上記ゼミにおいて、履修学生の進路(編入学・就職)に関わるキャリアプランを立てたうえで、卒業レポートのテーマを設定します。個別指導では、単なる作文や書籍のまとめにならないように、深いレベルでの「問題構造」を明らかにしていきます。そして、これを解決するため、経営理論との整合をとりながら卒業レポート作成のアドバイスを1対1で随時行います。
【卒業レポートのテーマ例(2023年度実績より)】
氏名:佐藤茂幸(さとうしげゆき)
専門:経営学(経営戦略論、イノベーション論)、地域ビジネス起業
趣味:和菓子、ジョギング、大月探索
一言(座右の銘):「計画した偶発性」/「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」チャールズ・ダーウィン
本演習では、日本近現代文学の作品を読み解いていくなかで浮上する〈哲学的・社会学的〉な問題を知ることで、そこから〈人間存在〉のありようについて考察し、各自の興味に沿ったテーマを選択し、2年次の卒業レポートにつながるような研究を進めていきます。
演習では、教員が学生に日本近現代文学の研究方法(方法論)について説明し、その後、学生が日本近現代文学作品を選択し、その作品に関しての発表を行ないます。演習では各自の問題意識に基づいた発表を行なうなかで方法論の強化に努めたいと考えます。具体的には、発表者が作品読解を行なっていくなかで頻出する様々な問題(思想・ジェンダー・社会等)についてゼミ生に提起し、ゼミのメンバーと議論し、その作品の新しい読み方について考察していくというものです。
本演習では、1年次に学んだ作品の分析の仕方(方法論)を活用しながら、様々な問題(思想・ジェンダー・社会等)について追求し、卒業レポートの完成を目指します。そのため、設定した研究テーマを深く掘り下げ、卒業レポートの執筆にあたってもらいます。具体的には、研究テーマを論理的に他者にわかりやすく説明できる段階にまでもっていくことです。卒業レポートの執筆段階において、本演習を大いに活用して下さい。研究は個人作業だけではありません。教員やゼミ仲間との議論を深めていくことで、自分自身の研究テーマの良いところ、また改善すべきところを見出し、完成へと導いていくものです。その過程で、教員やゼミ仲間を大いに利用してもらいたいと考えます。自主的に学ぶ姿勢と積極的なコミュニケーションをはかっていくことで、皆さんの卒業レポートは良いものになるはずです。
ゼミ活動や個別指導を通して、卒業レポートの完成を目指します。教員の指示を待つのではなく、積極的な姿勢で卒業レポートに臨んで下さい。
氏名:渡邊浩史(わたなべ ひろふみ)
趣味:カフェ巡り・街巡り、古着屋巡り、古本屋巡り
専門:日本近現代文学
私のゼミナールでは社会学の主要なテーマを横断的に知り、そして身近な問題としてとらえる、自分自身を見つめなおすことを目指して、活動を行っていきます。本ゼミナールで取り上げるテーマは、「不平等(Inequality)」「ジェンダー・セクシュアリティ(Gender and Sexuality)」、「階層・階級(Stratification and Social Class)」、貧困・社会的排除(Poverty and Social Eclusion)、「家族と親密な関係(Family and Intimate Relationships)」、「教育(Education)」です。
このテーマごとに、テキストを輪読し、翌週にディスカッションを行うかたちで、一つ一つのテーマを深く学んでいきます。また、こうしたゼミ活動と並行して、学生の皆さんには自身の研究計画を作成することを求めていきます。卒業レポートに向けて自身の関心を育てながら社会学的な知識を身につけていくことを目指します。
2年次のゼミナールでは、(1)1年次で身につけた社会学的な見方を現実社会に応用して問題をとらえる力を養うことを目指します。そして(2)自身の卒業レポートを具体的な執筆段階にうつしていくための準備となる活動を進めていきます。
(1)では、新聞・雑誌記事などの話題を学生に持ち寄ってもらい、その話題が社会学のどのようなテーマにかかわる問題であるのか、そしてどのような理論や社会学的概念と関連するのかを考えていきます。そのことを通じて、実際の社会(データ)と社会学的理論の往復的思考を目指します。こちらの活動は、前期に予定しています。
(2)では、学生の皆さんに夏休み明け(後期スタート地点)までに、自身の研究にとって重要な本を1冊選定し、精読してきてもらいます。後期の早い段階で、その本の内容とともに卒業レポートの構想を発表してもらいます。卒業レポート完成に向けて、後期は卒業レポートの発表とそれに対する質疑・ディスカッションを中心に活動していきます。
氏名:中村知世(なかむらちよ)
趣味:旅行、ネットフリックスをみる
専門:教育社会学、社会学
専門基礎演習では、2年次での卒業レポート執筆を目指して、その基礎となる基本的知識の習得、各自の課題の発見、学問的洞察力の涵養を目的とします。演習では、まず教養演習で学んだアカデミック・スキルズについて改めて確認をし、課題文献を講読することで社会文化学の基本的な考え方を学びます。文献については、文化研究・歴史研究などの基礎的かつ多様なトピックをカバーし得るものをこちらで指定します。参加者個別の関心にかかわらず、メディア、歴史、文化、ジェンダー、アイデンティティ、グローバリゼーションなど、多様なトピックについての基礎的な考え方を身につけてもらいたいと考えています。課題文献講読と並行し、各自の問題関心に応じた読書についての発表も行います。そして、学期末には卒業レポート執筆の基礎的作業となるブックレポートを作成します。
専門基礎演習での課題文献講読やブックレポート作成を踏まえて、卒業レポート完成を目標とした作業を行います。内容としては、参加者による研究の報告を中心とします。その際、①報告内容の学問的な妥当性、②議論の論理的整合性、③説明の明快さを重視します。他の参加者には、報告者に対して適切な形で質問・コメントを行っていくことを求めます。これは、報告者の研究の質を向上させるのみならず、質問者や他の参加者にとっても有益なものです。
担当者の専門は、狭義にはアジア近現代史ですが、参加者の研究課題はこれに限定しません。指導可能な主なトピックは以下の通りです:近現代の世界史、東南アジア地域研究、20世紀日本の大衆文化、ジェンダー、植民地主義、メディア、多文化主義、歴史教育、言語と社会など。
氏名:松岡昌和(まつおか まさかず)
趣味:旅行、外国語学習
専門:東南アジア研究、近現代史
私のゼミナールでは、歴史学の見地から国際関係論の中でも19世紀の後半から二つの大戦(第1次世界大戦と第2次世界大戦)、その後の冷戦下におかれた国際社会の移り変わりを大局的に把握する全体学習を行います。その後、こうした目まぐるしい国際社会の動きの中で翻弄された周縁社会に位置する人々の歴史的役割を社会史の観点から検討する学習も行います。その手掛かりとして教師の方で指定する国際関係史関連の文献を輪読し、その部分、部分に関する学習報告を行い、それによって国民国家概念がどのような過程で形成され、未だに収束しない国家間の戦争や世界各地で頻発する内乱の背景を認識していきます。
このような学習を通して、国際関係に関しての履修者各自の関心に沿った研究計画を徐々に具体化していく作業を行います。国際関係とは、国と国、民族と民族との関係であることをこうした基礎学習で捉え、持続可能な国際社会構築のあるべき要素を考えていきます。
専門基礎演習で学習した内容に基づいて、卒業レポート提出へ向けて、各自の研究学習報告とディスカッションを行っていきます。方法としては、毎時間、報告者に関心のあるテーマに関連するネット情報、新聞並びに雑誌情報を寄せ集めてもらい、関心のある問題に関連するキーワードを全体の討議にかけながら少し示しつつ、論点を明確化していきます。こうした作業を行う中で、レポート作成と極めて密接な関連性がある重要図書一冊を選定し(分析枠組みの基礎となる文献)、その内容に関する学習報告も行います。夏休み前までに、卒業レポートの構成を決定し、後期はその内容についてディスカッションを行います。
氏名:荒 哲(あら さとし)
趣味:鉄道旅行(主に乗り鉄)、路線バスの旅、数独パズル、戦争映画鑑賞、
知る人ぞ知る場所の探索、アジア旅行(アジアハイウェイをたどる旅)
専門:国際関係論、フィリピン近現代史
特技:フィリピンの二言語に堪能(タガログ語、セブアノ語)、フィリピン料理、
フィリピン言語の法廷通訳(甲府地方裁判所)
好きな言葉:「集団の中にいたら絶対ダメだ。どうせならビリを走れ。時代の風が逆から吹いたら、自分がトップに立てる」(大橋巨泉)。