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日本フィリピン合同映画制作のためのリサーチに参加

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本学教員の私、荒哲(教授)は、国際交流基金マニラ事務所の後援の下、日本フィリピン合同映画制作のリサーチ並びに時代考証に関わっております。80年以上前のアジア太平洋戦争の激戦地、フィリピン・レイテ島ドラグ町(Dulag)に、1942年(昭和17年)10月から1943年(昭和18年)4月まで駐留した山添勇夫中尉と地元住民との交流を描く作品です。

この作品構想は、日本をベースに活躍しているフィリピン人映画監督ドニー・オルディアレス(Donie Ordiales)さんによるもので、アジア太平洋戦争後の反日感情が根強かったフィリピン社会において、レイテ島民に愛された一日本軍将校の存在が、その後の住民たちが抱く複雑な戦争の記憶に多大な影響を与えている点に着目した内容になっています。私は、かつてレイテ戦関連の著書を出版(『日本占領下のレイテ島』東京大学出版会、2021年)しており、今となってはかつての占領地の住民でさえも記憶にとどめていない歴史を掘り起こしながら、この映画制作に関わっております。今月の5月中旬から下旬にかけ、フィリピン・レイテ島へ出張し、多くの関連人物(元抗日ゲリラ指導者の親族など)の末裔との面談調査を行い、京都府与謝野町では、ドラグ駐留司令官であった山添勇夫中尉の実家を訪れ、面談調査と資料収集にあたりました。

リサーチの結果は、2カ月以内で英文でまとめ、その後、フィリピン側の脚本家の手にわたり、物語の元となる脚本の作成に入ります。撮影は早くとも来年以降の予定であり、日比双方の著名な俳優(日本からは鈴木亮平、フィリピンからはCarlo Aquino、その他)が起用されます。今後、制作経過の進展について、その都度、ホームページにアップしていきます。

*山添勇夫中尉(やまぞえ いさお ちゅうい)第16師団第36独立歩兵守備隊第2中隊中隊長。フィリピンのレイテ島の住民の信望を集め、戦死後、住民によって記念碑が建立されている。【文責 荒 哲 (社会文化分野教員)】

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