令和8年度大月短期大学入学式 学長式辞(令和8年4月4日)

新入生の皆さん、大月短期大学への入学おめでとうございます。そして、これまで皆さんを温かく支えてこられたご家族や関係者の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。本日、この佳き日に、高い志を持った皆さんを本学に迎え入れられることを、教職員一同、大変嬉しく思います。また、本学の設置者である小林大月市長をはじめ、ご来賓の皆様方には、お忙しい中、新入生を迎える本日の式典にご出席くださり誠にありがとうございます。
さて、本学は経済系の公立短期大学として七十一年の歴史を積み上げてきました。大学が開学された昭和三十年は私が生まれる前年であります。翌年の経済白書で「もはや戦後ではない」と宣言され日本が高度成長期へ移行した節目の年でした。その後バブル経済の崩壊から失われた三十年を経て、日本はグローバリゼーションとデジタル化の波の中で多様な価値の衝突の時代に入ったといえるでしょう。しかし、皆さんが本学で学ぶ経済社会の原則は今も変わりません。それは人々が生活する基本は、経済活動により新たな価値を生み出すことを日々、誠実に積み上げてきたからです。では、これから30年先の未来はどうなるでしょうか。AIに仕事を奪われてしまうのではないかと心配する人もいます。大学のレポートも皆さんの代わりにAIが書いてくれます。でも、「問いかけ」つまり何をAIに質問するかは人間です。AIは嘘もつきます。誠実な人間がそれをチェックする必要があります。皆さんには、自分で「考える力」をこの2年間で養って頂きたいと思います。
皆さんは、本学で学ぶ学問的な知識だけでなく、ぜひ先生方や友人同士、または、地域社会のさまざまな人たちとの交流を通した色々な経験を積み上げてください。それが社会に出てからきっと役に立ちます。これは、チャットGPTには真似のできない事です。
本学の特色である地域実習こそが、皆さんの学びを本物にします。農業や製造業などを通じた経済学的側面に加え、大月市の地域課題を探る「大月学」、地域のNPO法人と連携した「農業体験実習」、地域の伝統芸能や歴史資産を活かした「観光ガイド体験」など特色あるプログラムを通して、問題解決力を養うことができます。
最後に、私も皆さんと同じくこの4月から新学長として新たなスタートラインに立ちました。これから始まる大月短期大学での学生生活が、皆さんにとって素晴らしい自分を発見できる学び舎となることを心から願い、私からのお祝いの言葉に代えたいと思います。
本日は誠におめでとうございます。
令和八年四月四日 大月短期大学学長 澁谷彰久