2025年10月23日に本年度第3回公開講座を開催しました。今回は本学の佐藤克春教授による「大月の自然エネルギーの可能性」というタイトルでの講演となりました。内容は木質バイオマス発電について触れた後、小水力発電の大月及び周辺地域での可能性を巡る実践的な面も含んだものとなっていました。平日夕方の開催で、参加者はやや少なめでしたが、学生だけでなく市民からの活発な質問もあり、充実した講演となりました。(文責:地域研究センター(内藤))
周縁に生きるフィリピン人の社会史を研究する荒哲教授は、三菱財団の援助でフィリピンを訪れて調査を行いました。その研究活動について、2025年(令和7年)9月26日付の日刊まにら新聞(2面)「『どうやって人々は銃を手に』 比社会の『暴力』に迫る」で、報道されました。
※取材してくださった記者竹下友章様には感謝申し上げます。
2025年7月11日に地域研究センター主催の公開講座を開催しました。今回は本学の荒哲教授による「途上国の周縁社会におけるギャング組織化の歴史的背景並びに火器の定着について:フィリピンのマニラを例に」というタイトルでの講演となりました。平日夕方の開催でしたが、市民、学生を合わせて30名ほどの参加者が集まり、フィリピンのマニラの戦後についての興味深い内容でした。質疑応答も活発に行われました。(文責:地域研究センター(内藤))
5月27日に、NNA ASIA(共同通信社のグループ企業によるアジア経済ニュース)のマレーシア版に松岡昌和准教授が執筆した記事「【知識探訪】シンガポールの中等歴史教科書の中の日本占領期」が掲載されました。
URLは以下のとおりです(有料記事)。
https://www.nna.jp/news/2795447
(参考:後日「日本マレーシア学会」のサイトで無料公開されます)
『地域実習』の一環として、本学の学生が大月市の牧場「大月のびのびファーム」にて牧場の作業を体験しました。この様子が、2025(令和7)年6月1日付の読売新聞(23面・山梨版)「短大生 家畜の飼育体験」で報道されました。2年生の天野杏那さん、指導する槇平龍宏教授のコメントも掲載されております。
『地域実習』は農業や地域防災、観光、地域の情報発信、再生可能エネルギーをテーマに学生が体験や関係者へのヒアリング等を通じて、地域を学びの場とする体験型のプログラムです。
農業のプログラムでは、5月24日に地域の皆さんと棚田で田植えも行いました。
このような体験を通じて、学生と地域の方々との交流も深められています。
※取材してくださった記者の方には感謝申し上げます。
本学においては、一昨年度および昨年度にハラスメント事案が発生し、それにより学生をはじめとする多くの関係者の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
とりわけ、被害に遭われた方々には、心身にわたるご負担と苦痛をおかけしましたことに対し、心よりお詫び申し上げます。皆さまが安心して学び、働くべき場で、こうした事態が生じたことの重大さを真摯に受け止め、大学としての責任を痛感しております。
本学は高等教育機関として、人権と人格の尊厳を尊重し、すべての学生・教職員が安心して学び、教え、研究に取り組める環境を整備することを、改めてここに誓います。
こうした環境の再構築に向けて、本学ではハラスメント防止・対策委員会が中心となり、全教職員がすでに以下のような具体的な取り組みを実施・準備しております:
なお、ハラスメント事案の対応にあたっては、プライバシー保護を最優先とするため、情報の開示には限界があることをご理解いただきたく存じます。しかしながら、本学は、非常勤講師を含むすべての教職員や関係者の皆さまに対し、説明責任を果たす姿勢を大切にし、今後は可能な範囲で、組織としての対応方針や取り組みの経緯を丁寧に共有するよう努めてまいります。
また、公立の教育機関として、本学は多様な価値観を尊重し、すべての人が安心して暮らせる社会の実現に貢献する責務があると考えています。大学が率先して包摂的な社会のモデルを示すことは、未来を担う若者を育む場として不可欠です。
新年度を迎えるにあたり、誰一人として疎外されることのない、誰もが尊重される、安心な学びの場を実現するため、全学で取り組んでまいります。
令和7年4月
大月市立大月短期大学
地域の課題に対応するために、地域研究を推進し、地域との連携を推し進める拠点として地域研究センターを2025年4月1日より開設します。
・センターの目的
現在、少子化の進行は止まらず、特に地方において深刻であり、地域への影響も大きい。地域においては少子化だけでなく、過疎化を始めとする課題も多く存在する。そういった課題に取り組む場としては地域の高等教育機関である大学への期待も高まっており、大月市においては第8次総合計画において、第一に「地域経済に関わる知見を蓄積し、総合計画に関わる政策提言や地域企業に対するコーディネート機能」が求められることとなった。そのため、そういった機能を果たすために地域研究センターを大月短期大学内に設立し、地域に関する研究に取り組み、地域の課題を市及び、市民や地域の企業などと連携・協働し、解決することを目標とする。また、地域の持続性を確立するために地域に貢献しうる人材の育成と、課題の分析や研究と交流のための場及びネットワークの拠点として機能することも目標としたい。第二に、「リカレント教育の充実」、「大学における教育及び研究成果の開放や地域住民等への学習機会を提供する」ことも求められているため、コミュニティーカレッジ等の公開講座、公開研究会を企画、提供する。
・センターの目標
①地域の現状を把握するための調査を行い、データを蓄積し、地域研究を推進する。
②広い意味で地域に貢献する人材を育成し、見出すための場を提供し、地域連携ネットワークの構築を図る。
③広く市民に学習機会を提供するため、生涯学習及びリカレント教育の一環として教育・研究の成果を地域に積極的に公開、還元するとともに、広く発信する。
・センターの機能及び事業の概要
①地域研究
現在、既に教員個人による地域研究の取り組みは行われ、成果も上がっているが、組織的な実践は少ない。
短期的には、第一に、今後は大月を中心とする地域を対象とする調査分析を行うプロジェクトを実施し、他地域との比較も含め、地域に関する知見の蓄積を図る。第二に、地域研究部会を設置し、研究会やシンポジウムの開催、研究成果の共有、外部の研究者との交流等を行い、研究の深化を図る。
中長期的には、大学内部だけでなく、外部との共同研究プロジェクトを実施し、地域に関する知識や調査結果から地域に関わる政策や事業プロジェクトの提言を行う。
②市及び地域、企業との連携
現在、既に地域実習をはじめとしていくつかのプログラムが市や地域、企業と連携して行われている。
短期的には、第一に、既に実施しているプログラムの展開や充実を図る。特に地域づくりゼミナール、市民・企業・市職員などとの課題別共同研究会、地域連携プロジェクトの立ち上げを行う。地域実習以外は体系的、組織的には行われていないので、センターとして組織的に取り組み、より一層の充実を図る。第二に、地域の組織と地域連携協定を結び、地域連携を推進していく。第三に、地域との連携の窓口としての機能を果たす。
③研究成果の発信及び地域住民等への開放
既に特別聴講生の受け入れ、公開講座(コミュニティーカレッジ)、公開シンポジウムは行われている。
短期的には、第一に内容の充実を図り、地域住民に対し学習機会を提供する。第二に、センターの活動及び研究成果を発信するためにセンター紀要、調査レポート、ワーキングペーパーなどをオンラインで発行する。第三に、地域を中心とした研究の成果を発信するために公開セミナーを開催する。
④研究支援
地域研究センターにおいては地域を中心とした研究の発展を目的としているが、そのためには研究支援機能の充実も必要である。既に実施しているのは、教員の個人研究費の管理と科学研究費等の外部資金の受け入れ及び管理のみである。
短期的には、第一に、外部資金の獲得支援を行う。第二に、オンラインのワーキングペーパーを創設して研究の活性化を図る。第三に、センター紀要をオンラインで発行し、機関リポジトリとDOIの設定を行う。また、研究データポリシーが必要となるので、2025年度中に作成する。第四に、研究交流を促進するために学内Wi-Fiの相互乗り入れ制度であるeduroam導入を図る。
中長期的には第一に、特任(客員)研究員制度を確立し、研究交流を活発化させる。第二に、外部資金の獲得により研究資金の基金化を目指す。
⑤地域キャリア研究と開発(キャリア企画部との連携、分担)
地域におけるキャリア教育と研究に関しては地域内就職を増やすと言った観点からも重要であり、キャリア企画部が担当となっている。キャリア企画部と協働してさらに充実化を図りたい。既に行っていることとしては、地域インターンシップ事業が存在する。
短期的には、第一に、市内、県内高校と連携した出前講座(探求学習)の提供、実施である。第二に、勧学院などと連携した生涯学習に関わるリカレント教育の実施である。
中長期的には、第一に、企業と連携したリカレント教育の場と機会の提供である。第二に、地域雇用やローカルキャリアに関わる研究や啓発活動を行う。第三に、短大卒キャリアの調査研究を実施し、キャリア教育の充実を図る。
・センターの取り組み
今後、ページを設け、情報を発信する予定です。
2025年4月1日より、地域研究センターを開設します。地域研究センターは地域の課題に対応するために、地域研究を推進し、地域との連携を推し進める拠点として設立されます。詳細に関しては以下のページをご覧下さい。
令和7年3月1日(土)に第69回卒業証書・学位記授与式を挙行しました。穏やかな春の日差しを感じるなか、会場となった大月市民会館にはスーツや袴で決めた卒業生たちが集まり、式典が始まる前から華やかな雰囲気でいっぱいでした。
はじめに栁沢幸治学長が141名の卒業生には卒業証書・学位記を、また22名の特別聴講生には修了証を授与しました。それに続き、卒業レポート優秀者の表彰を行いました。今年度の最優秀賞には鈴木美咲さんの「自治体消防における女性消防吏員の必要性について」が、そして優秀賞には小平奏重さんの「スポーツ競技における多様性の承認について」と渡部芙美さんの「日本の米離れと米産業の海外進出-株式会社神明を事例として-」が見事選ばれました。
また、栁沢学長は式辞のなかで卒業レポートの執筆を例にあげて、正しい方法で努力を継続することの大切さを説き、「卒業は皆さんと大月短期大学や大月市との別離を意味しません。困ったこと、嬉しいことがありましたらいつでもお越しください」と伝えました。
次の設置者告示では、小林信保 大月市長からは、「目標を掲げて予測力、変化への対応力を高め、今後も学び続けてください」という温かい言葉をいただきました。大月を知り尽くした市長が本学ならではの魅力を整理してくださったので、会場の全員にそのメッセージが強く届きました。
さらに祝辞では、お二人の方からお言葉をいただきました。まず、棚本晃行 大月市議会副議長から、伝統に新しさを加えることの大切さが示され、「脱皮できない蛇は滅びると言います。常に新しく脱皮し、それぞれの進む道でご活躍されますことを期待しております」という趣旨のお話がありました。
そして最後に、佐藤善子 大月短期大学運営委員会委員長は、卒業後に大月で再会することを提案され、「大月短期大学で学んだ経済学は百人百様の力をつける学問であり、身に付けた総合力はその人にしかないオリジナリティです。しかし、学ぶことは2年間で終わりではなく、これからがスタートであり、あなたの総合力に積み上げていく姿勢が大切です」との温かい助言を発してくださいました。
これら一つひとつの言葉を、卒業生たちは喜びの感情とともに受け止めてくれたことでしょう。
式典が終わると皆で集合写真を撮りました。壇上ではプロフェッショナルな写真家の皆さんが細部まで調整してくださって、各グループに分かれてそれぞれ素敵な写真を撮ることができました。後日皆さんの手元に送られる写真は、良い記念になるはずです。
式典が終わると会場を変えて、卒業パーティーを開催しました。卒業生の後輩たちが時間とエネルギーをかけて準備したパーティーであり、卒業生は最後の楽しい時間を共有できたようです。
皆さん、ご卒業おめでとうございます。仕事や勉強の成果があればまたぜひ本学に報告に来てくださいね。今後のご活躍に期待しております。 [文責:上笹恵(学生委員)]
本学教員によるセクシュアル・ハラスメント等の非違行為があったとして、令和6年12月13日付で当該教員の懲戒処分を行ったところでありますが、このことに関し、管理監督責任として、下記のとおり懲戒処分としました。
処分対象者 大月短期大学 学長
処分内容 減給10分の1、2か月
処分年月日 令和6年12月23日
処分理由
① ハラスメント防止対策の「管理体制」が不十分であった。
② ハラスメント撲滅に向け、教職員や学生に対する「リーダーシップ」が不足していた。
③ 当該教員の非違行為に関わる管理監督を怠っていたこと。
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