12月5日(木)に、大月市民会館において大月短大学後援会による「教養文化養成事業」が開催されました。大月短期大学後援会は、学生支援活動の一環として著名人の講演会やコンサートなどの事業を行っています。今年度は歌手の傳田真央(でんだ・まお)さんとキーボーディストの石田まりさん、ギタリストのKOSENさんによるアコースティック・ライブを開催しました。
守屋健四郎 大月短期大学後援会会長からの丁寧なご挨拶に続き、華やかな傳田真央さんたちがステージ上に登場しました。ライブは、2009年度着うたRクラブチャート上半期1位を獲得した名曲「Bitter Sweet」で始まりました。学生たちは一気に傳田さんの世界に引き込まれていきます。美しさと繊細さ、力強さに気品をも兼ね備えた歌声が会場に広がりました。
曲と曲の間には、傳田さんのトークが入りました。それぞれの曲に込められた思いや、恋愛と人生についての哲学が穏やかな口調で語られました。「恋は心のレッスン」という言葉を含め、学生たちは真剣に聞いていました。歌と話との調和が素晴らしく、傳田さんの言動には音楽や人への愛が強く感じられました。
ライブの中盤になると、一人きりでクリスマスを過ごす切ない女性の心を描いた「シングルベル」(最新アルバム『セミダブル』収録)、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」が披露されました。続くクリスマスメドレーでは、伴奏無しで歌われた「Silent night」において、その卓越した歌唱力が遺憾なく発揮されました。また、マライヤ・キャリーさんの大ヒット曲「恋人たちのクリスマス」もカバーされました。
ライブの後半は再び傳田さんご自身が作詞・作曲されたラブソングが続き、プログラム全体が大きな物語となって聴衆に示されました。このようなプログラムづくりにも強いこだわりを感じました。最後に熱いアンコールに応え、「Bitter Sweet」を歌っていただきました。
アンコール後傳田さんたちへの感謝の気持ちを込めて、本学を代表して学生自治会会長の篠崎真央さん(偶然にも傳田さんと同じ名前)と同役員の須賀郁美さんから、花束を贈呈しました。
さらに、アコースティック・ライブ終了後はサイン会を開きました。ライブの素晴らしさに感動した学生や一般の方たちが集まり、傳田さんと歓談していました。傳田さんは一人ひとりの学生やファンの方をとても大切に思ってくださっているようでした。
こうして今年度の教養文化養成事業は盛況のうちに終えることができました。傳田真央さんのボーカルを強力に支援する石田まりさんのキーボートとKOSENさんのギターの音色が、ライブにいっそうの深みと温かみをもたらしました。また、音響と照明を担当してくださったキープ綜合舞台のスタッフの皆さんほか、実に多くの方たちの協力によって、今回の素晴らしいライブは実現しました。企画の打ち合わせの段階からテレビ朝日ミュージックの山仲幸男さんと日本クラウンの井上清取締役、プレステージエイムの宮川和男会長にはご尽力いただきました。さらに、チラシ・プログラムの作成と配布、会場の準備と運営の面では、頼れる本学事務局職員の皆さんに迅速かつ適切に対応していただきました。本事業に携わったすべての方々に、心から感謝いたします。
教養文化養成事業におけるアコースティック・ライブの体験は、村上哲也学長がプログラムに掲載した挨拶文のなかで述べたように「短大生活での素晴らしい思い出」となったことでしょう。
[文責:上笹 恵(学生委員)]